Microsoft「Windows 7/8」~「Windows 10」への無償アップグレードを完全に終了
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「Windows 7」および「Windows 8」「Windows 8.1」から「Windows 10」への無償アップグレードは、公式には2016年に終了していた。しかし、アクティベーションサーバー側での再設定が実施されていなかったため、Windows 7/8/8.1が稼働するPCのユーザーは、無償でWindows 10へアップグレードできていた。
この抜け穴は意外に大きかった。Windows 7およびWindows 8.1の25文字からなるプロダクトキーは、Windows 10を新規インストールする際のアクティベーション時や、「Windows 10 Home」エディションから「Windows 10 Pro」エディションへのアップグレード時に有効なものとなっていた。
しかし、Microsoftの「Device Partner Center」において米国時間9月20日付でなされた発表(無署名)により、こうした抜け穴はふさがれたことが明らかにされた。
この発表が、同社のOEMパートナー向けサイトでなされたこと、すなわち新規PC用のOEMライセンスの購入によって「Windows」の売上高に大きく貢献している企業向けのサイトでなされたことは注目に値する。Microsoftは旧式のPCをアップグレードするのではなく、新規PCを購入するよう顧客に促す一方で、無償アップグレードを可能にするこの大きな抜け穴について、7年間あえて言及していなかったことになる。
Windows 10のサポート終了が2年後に迫るとともに、PCの販売がパンデミックによっていったんは回復に転じたものの、その後は劇的に勢いを失ってきていることから、Microsoftは未来に目を向けようとしている。その具体的な未来とは、Windows 11の最小システム要件を満たす新品のPC上で稼働するWindows 11とその後継OSが作り出すものだ。